電子カウンタを選ぶ際、ポイントの1つになるのが「計数速度」です。これは、1秒間に何回パルス(入力信号)を正しく数えることができるか、という電子カウンタの性能を表します。
1. 計数速度の単位
計数速度(1秒間にカウントできるパルス数)の単位はHz(ヘルツ)です。1秒間に10回までカウントできるなら10Hz、1000回までカウントできるなら1000Hz です。
言い換えると、計数速度が10Hzの電子カウンタなら0.1秒間に1:1の割合で入力される「On/Off信号」を、1000Hzの電子カウンタなら0.001秒間に1:1の割合で入力される「On/Off信号」を、それぞれ正確に処理可能です。
2. 計数速度が重要な理由
理由① 限界を超えるとミスカウントが発生
たとえば「計数速度が10 Hzの電子カウンタ」に毎秒20回パルスが入力されると、それらのパルスを正確にカウントすることができません。
理由② 用途次第で「必要な計数速度」は異なる
人間が手で投入した硬貨やコインの枚数を数える場合、必要な計数速度は比較的遅く、10~50 Hzで十分です。逆に産業機械のローラーやスピンドルの回転数を数える場合、高速でパルスが入力されるため、数千Hzの電子カウンタで対応する必要があります。
理由③ チャタリングなどの影響
スイッチのOn/Off動作で内部の接点が物理的に動くと、1回の開閉なのに接点が小刻みに跳ね返り(バウンス現象)、パルス信号が数回~数十回も出力されてしまう「チャタリング」が起こることがあります。こうした信号の揺れも、電子カウンタの計数速度が10Hz程度であれば1回分の入力信号として処理できるのですが、1000Hzを処理可能な電子カウンタの場合、バウンス現象が起こした余分な信号も数えてしまいます。
なお、計数速度の切り替えが可能な電子カウンタの場合、遅めの計数速度(10Hzなど)に予め設定しておけば、チャタリングを無視することが可能です。
3. まとめ
- 計数速度 = 電子カウンタが1秒間にカウントできる最大パルス数
- 用途に応じて、10 Hz(遅め)〜数kHzまたはMHz(高速)から選定
- 電子カウンタ側の計数速度が遅すぎると高速の入力信号を正確に拾えず、また計数速度が速すぎるとカウント数がチャタリングの影響を受ける可能性あり
当社では、GR2シリーズやGC2シリーズなど計数速度が比較的遅めのものから、高速も含めて計数速度を切り替え可能な電子カウンタ(G48シリーズなど)まで取り揃えております。必要な計数速度に合わせて電子カウンタを選定頂き、正確な計数を実施して下さい。

